スキマ時間の執筆はiPhoneとWordアプリを駆使。家のPCにはさわれない!
■ワーママ+プロ脚本家になりたい!
先月からワーママ+プロ脚本家の両立を目指し始めた小野ヨイコです。
このコラムは、
シナリオ作家集団トキワに雑務として所属した名も知れぬアマチュア作家小野ヨイコが、
トキワのプロ作家の皆さんから刺激を受け、
会社員を続けつつ、5歳と2歳の男児を育てつつ、
あと11ヶ月で自分もプロデビューするぞ!というチャレンジ企画です。
前回コラムはコチラ【第1回】新人脚本家■小野ヨイコ■プロデビュー企画エッセイ
■動き出したアマ作家、はじめの一歩はコンクール応募
そのプレッシャーに突き動かされて、
子育てが落ち着いたら挑戦しようと先送りしていた「コンクールへの応募」に手をつけることができました!
このチャレンジ企画に挑む以前は、
さまざまなコンクールを見かけるたびにあらすじを作ってみたり、
途中まで書いてみたりしたのですが「完成→送る」に至らず、
いつのまにか締め切りを過ぎ…「また来年…」と尻切れトンボでした。
正直、なかなか応募に踏み出せなかった大きな理由は、
自分の作品を評価されるって怖いですし。
それで創作を嫌いになってしまう可能性もありますし。
コンクールに応募するってとても勇気がいることでした。
しかしながら、もうたくさんの方にお尻を叩かれていますので、
本当に勢いだけで、とにかくスマホでスキマ時間に執筆して、応募フォームにzipして「いってこい!」できました!
初めて送ることができた!
小さな一歩ですが、その達成感は大きなものでした。
最近はiPhoneでもWordでzipして送信できる時代なのですね。
最近のコンクールはほとんどがWeb応募が主流のようで、
「zip形式で圧縮してファイルサイズ上限は200MBです!」など厳しいサイズ指定もあり驚きました。
原稿用紙に印刷して茶封筒に入れて送るっていう方法はもうはっきり「不可です」と書いてあって、なんだか時代を感じました。
① 第5回漫画脚本大賞への応募
(講談社 第5回 週刊少年マガジン×アフタヌーン合同新人賞 漫画脚本大賞 Webサイト参照)
講談社主催/2021年1月31日締切/30分アニメの1話分相当の文章量
この「アフタヌーン」と「週刊少年マガジン」が共同開催している漫画脚本大賞は、応募要項が他の賞に比べ新人に優しい規定だったようにおもいます。
具体的には以下3点、
1.30分アニメ1話分の文章量で応募可能
2.小説・脚本などの形式不問
3.賞にもれた場合でも担当がつく場合があるという優しい記載がある
しかも公式サイトに「漫画脚本大賞必勝ガイド」が無料公開されているのです!
審査員の方達のリアルな「求める作品像」が読めます。
さっそく熟読してみると「斬新なアイディア」もしくは「専門的な知識」を求めているようでした。
もちろん漫画化されることが前提のコンクールなので、絵的描写映えも大事かな...と。
締切まで一か月を切っていましたので、これまでの自身の職務経験のなかからの専門知識分野を扱ったお仕事ヒューマンジャンル作品を応募しました。
結果発表は2021年4月末。
5月末の第5回ヨイコラムでお伝えします。
② 第33回 フジテレビヤングシナリオ大賞への応募
フジテレビ主催/2021年3月31日締切/50枚~60枚(20字×20行)
若手シナリオ作家の登竜門…
まさか自分がこの門を叩くことになるとは。さらにはその顛末をコラムに公開するとは...。
締切まで約2か月。
まずですね、この通称フジヤンシナ。応募要項を読んで、私は一度「無理だ」とあきらめました。
専用応募フォームが「Microsoft Word 2007形式」と決まっており、それ以外の形式データでの応募は無効なんですね。
私の手持ちのiPhoneではWord2007は互換性が無いのですよ。
ということはですよ、家のPCで書くしか方法がないのです。
それはスキマ時間には不可能なんですよ。
しかし、ここもまた私の後ろからたくさんの方がお尻をたたいてくださってますので、
その圧のおかげで「形式に負けてたまるか」と、とにかく家のPCでも執筆を進めることにしました。
なにより、書きたいドラマがありました。
書きたい人物。書きたい葛藤。書きたい怒り。書きたい喜び。
それを詰め込んで完成させて送り出すことで得られる達成感の正体を、知りたいと思い始めました。
初めてコンクールに応募できたときに感じた達成感は、
物理的に作品を送ったことによるものだけではない気がする…。
(確かにiPhoneでzip圧縮できることには感動したのですが)
きっとあの大きな達成感には何か正体があるに違いない。
それは一体なんなのでしょう?
さて、
子供たちがPCを起動しても群がってこないタイミング。
それは、就寝後です。
仕事から帰ってくるのがだいたい19時半ですので、それから夕飯→お風呂→翌日の登園用意などしているとあっという間に22時近くなります。
それから子供をなんとか寝かしつけ、23時頃にようやく布団からソロリソロリと抜け出し暗闇でPCを起動。
それでも1時間から2時間は集中して書けます。
人間の執筆における集中力というのはだいたい長くて90分だそうなので、ちょうどいいですね。
ただ、いざ自分が寝るぞというときに直前まで執筆ドップリだと、目をつむった後も頭の中で主人公たちが好き勝手活動し続けます。
寝不足のリスクはありますが、応募締切の3月末までの辛抱です。
がんばるぞー!
どのようなジャンルの作品を応募したかは、次回コラムで軽くお伝えできればと思います。
結果発表は2021年秋ごろだそうです。
日本の秋って、10月の2週間くらいしかありませんよね。
9月までは酷暑だし、10月後半から急に寒いし。
■子育てと会社員のスキマ時間に執筆する方法
まず大前提に「家でパソコンに自由にさわれない」というハンデがあります。
休日、5歳と2歳の息子たちのそばでパソコンを立ち上げると、
子供たちが私にのぼってきてキーボードを叩きまくり、マウスをこねくり回すのです。
この物理的なハンデからは一体いつ解放されるのか…?
それまでは、息子らを保育園に送り届けたあと、出社&帰宅の通勤時間でスマホ(iPhone)のWordを駆使してポチポチ執筆していきます。
ところでMicrosoftWordアプリはiPhoneと相性が悪いとよく聞くのですが、
今のところ私は不便は感じていません。(形式の互換性でフジヤンシナ応募が危ぶまれていても)
たしかに無料版だとページレイアウトすらできないので、ただ文章を書くツールとしてしか使えませんでした。それならメモアプリで十分ですし。
有料版(1,280円/月)はページレイアウトも文字数や行数の調整もできるので、ほぼPCと同じに機能しています。
世代平均年収を下回る我が家では、1,280円/月は痛い出費ですが、
これがスキマ時間の執筆活動の要となっていますので致し方ありません!
■潜入成功、プロの集い『シナリオ作家集団トキワ』ミーティング
前回のコラムでトキワに加入させていただくことになった経緯を書きました。
そして、昨年、
2020年2月トキワ定例ミーティングから初参加。
トキワのプロ作家の皆さんとお会いできる!と意気込んだのもつかの間、
開催場所がわからずグーグル地図と睨めっこしながら西新宿のとあるビル付近の路地をうろうろしていました。
「このビルであっているはず…しかし何階のどの部屋かわからない」
刻々と開始時間もせまり、もしかしたらこのまま参加できないのでは…と途方に暮れていると、
男性2人がコンビニの袋(お菓子がいっぱい入っている)を持って開催場所であろうビルへ入っていきます。
その風貌、絶対に「何か創ってる」人!!!!!
私の長年のアマ作家の勘が働き
「すいません、トキワの方ですか」とエレベーターに乗り込むお二人に咄嗟に声をかけました。
主宰の難波さんとディレクターの吉田さんでした。
今思えばなんと不審で失礼な私でしょう。
お2人は苦笑いで開催場所まで連れて行ってくださいました。
ミーティングには私を除いて、10名程の方が参加されていました。
皆さんからはそれぞれの個性的なプロのオーラがビシビシ出ており、私はいつになく緊張してきました…。
ミーティングは、現在の皆さんの活動の進捗報告や、トキワの運営について、今後のイベント企画など、かなりボリューミーな内容でした。
休憩時間にはディレクターの吉田さんからお菓子もふるまわれ、和気あいあいとした雰囲気です。
お菓子のおかげで私の緊張もほぐれ、自己紹介もなごやかに済ませることができました。
雑務として潜り込んだ私に任されたのは「定例ミーティング場所の予約」と「月2回のウェブ更新作業」でした。
もうまさに目の前のプロ作家の皆さんのお手伝いをしたくてうずうずしている私は、やる気満々やったるでーとさっそく翌月ミーティング場所の予約を取ったのでした。
それは一度目の緊急事態宣言前、トキワの皆さんと直接お会いできる最後の対面ミーティングとなるのでした。つづく。
というわけで、第2回目のコラムは
1年以内のプロデビュー宣言後、そのプレッシャーから動き出せたこと、
スキマ時間の執筆の方法やトキワミーティングの雰囲気などをお伝えしました。
次回更新は2021年3月末日。
具体的な執筆活動の進捗や、創作活動・子育て・会社員それぞれの悩みなど書くかもしれません。
ぜひお付き合いください。
2021 年2月
ここまで読んでくださり、ありがとうございました。
次回まで、皆さま健康で楽しくお過ごしくださいね。
▲プロフィールはこちら
▼第3回はこちら
0コメント