【第10回】新人脚本家◆小野ヨイコ◆プロデビュー企画エッセイ

ワークライフバランスから
ワークアズライフへ
会社員と執筆のバランスを考える


■会社員+子育て+プロ脚本家の3本立ちはできるのか?!

このコラムは、シナリオ作家集団トキワに所属した新人作家・小野ヨイコが

会社員で生計を立てつつ

暴れ男児2人を育てつつ

トキワのプロ作家のみなさんから刺激やアドバイスをいただき、

1年で大きくプロデビューするぞ!というチャレンジ企画です。

タイムリミットまであと61日!


初回コラムはコチラ☟

【第1回】新人脚本家◆小野ヨイコ◆プロデビュー企画エッセイ

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【第9回】新人脚本家◆小野ヨイコ◆プロデビュー企画エッセイ


■現在進行中のシナリオ案件

①オムニバス映画シナリオ

②有料ドラマ配信サイト売り込み用企画

③自主制作ボイスドラマ脚本&演出&編集

④自主制作ショートドラマ企画中


上記の中で、このエッセイコラムのチャレンジ企画達成のカギを握っているのが

①オムニバス映画シナリオと②有料ドラマ配信サイト売り込み用企画です。


順調に実現すれば、DVD発売または有料配信サイトでのデビューとなります。

タイムリミットである年末までに結果が出るかは微妙ですが

とにかく一つ一つの案件を丁寧に進めていきたいと思います。


■オムニバス映画シナリオ

今年の8月からメインライターとして脚本を担当している商業案件です。

現段階では、監督からプロットOKが出てシナリオの執筆に進んでいます。


オムニバスに共通するテーマが、ワタクシの私生活とこれまでの人生経験に密着したテーマなので書かせていただけて本当に幸せです。

(はやくどんなテーマなのか詳細お伝えしたいです…!)

素敵な作品に仕上がるよう、最後まで粘りたいと思います。


■Netflix売り込み用企画書の提出

トキワの先輩が紹介してくださった映像制作チームの小野剛聖さんから、

企画協力の募集があり応募しました。

とある企業の自社商品PRのためのドラマ企画とのこと…。


企画原案は俳優である小野剛聖さん。(偶然にも同じ苗字ですが親戚ではありません笑)

1話60分の連ドラ20話分。

企画概要、人物、あらすじ、各話ダイジェストまで盛り込んだボリュームある企画書を2週間で作成してほしいという詳細。


そして、この企画のテーマ……前述のオムニバス映画とは真逆で、ワタクシのこれまでの人生で一度もすれ違って来なかった知識0の分野でした。

なので図書館から大量に本を借りて読み込んで落とし込んで、その歴史と専門用語を吸収する作業から始めたのです。


関係ある書籍を図書館で10~20冊リストアップ→実際に手元に集める→目次や内容をざっと見て冊数を半分まで減らす。

重要な部分をノートに書き留めて、ストーリーイメージを膨らませていく…という作業をしました。


初めての分野でしたが、知識が増えることが嬉しく楽しかったです。

作成した企画書は小野剛聖さんから先方企業へ提出され、

『専門家によるブラッシュアップが必要だがストーリーの構成力は素晴らしい!』と大変有り難いフィードバックをいただけました。

さらには、主人公のイメージキャストとして提案した俳優さんの事務所にも、企画書を渡していただけたとのこと……! 嬉しすぎて鳥肌が立ちました。


すぐに制作がスタートするような案件ではありませんが、様々な条件をクリアし映像化に至るよう祈ります。実現しますように…!!


■ボイスドラマ用シナリオの脚本&演出&編集?!

トキワ所属ササキタツオさんを中心として有志メンバーでボイスドラマを制作中です!

参加メンバーは、高橋 祐太さん、西島ユタカさん、金子 奈央さん、花苑さん、そして私小野ヨイコです。

ボイスドラマの経験ある先輩方に、手取り足取り教えていただける貴重な経験です。


シナリオ執筆も然ることながら、BGMやSEを自身で演出することになり

膨大な音声フリー素材の渦を彷徨いながら、頭の中のイメージに一番近い音を見つけ……られなかったので自分で編集して作ることになりました。


使用したアプリはこちら。

音楽編集 - オーディオエディター & 音声合成(Sujuan Chen)

iPhone、iPad用ですね。無料でも使えるのですが、どの機能が無料でどの機能が有料なのかよくわからなかったので、早い段階で月額350円契約しました。


フリー音源をいくつかダウンロードして、このアプリで重ねたり切ったり周波数を変えたりしました。どんどん頭の中のイメージと近くなるのが面白かったです!

通勤電車の中でイヤホンでの作業、めちゃくちゃ集中してしまい何度も乗り過ごしました。

BGMとSEはひとまず作れました。実際にここに声優さんの声が入ったら、また雰囲気が変わって編集が必要になるんだろうな~と、とても楽しみです。


■『ワークアズライフ』って聞いたことありますか?

さて、

緊急事態宣言あけて、リモート勤務がなくなり会社員として現場勤務へ。

以前よりも、脚本と離れている時間がもどかしく感じます。

通勤時間の無いフルリモートに憧れ、頭の隅に「転職」の文字がチラホラ…


けっして今までの会社員としての経験を後悔や否定しているわけではなく

むしろ、接客や営業という多くの人に寄り添う経験は絶対に必要だったと思います。


しかし、今の会社を辞めてしまったら子供2人の学費が貯められないどころか日々の生活費も危うい。

極端な話、自分の夢と子供の将来を天秤にかけられているようだと感じました。

下世話な話になるけれど「お金さえあればどちらも両立できるのに」と思ってしまったのです。


バリキャリワーママ育休中の友人に「ワークライフバランスというかワークワークバランス?が難しくてさ…」と相談してみました。

すると

ワークアズライフ???

ワークライフバランスなら聞いたことあるけど。ワークアズライフとは?


今までは「仕事とプライベートをきっちり分けて有意義な時間を過ごしましょうね」みたいなワークライフバランスが提唱されていたように思うのですが、

最近は「長時間やっても苦にならないほど好きなこと・やりがいのあることを仕事にしようよ!」というワークアズライフが提唱されているとのこと。


まさにこれが実現できれば最高ですよね。


家族の生活のためにも会社員は辞められない、

とはいえ、今後は今以上に執筆時間を確保したい。

このエッセイコラムのチャレンジ企画を無事に達成してプロ脚本家デビューしたとしても、急にめでたく億万長者になれるわけじゃない。

私って、この先どうやって脚本を続けていけるんだろう……?

プロデビューのその先を、考え始めた小野ヨイコでした。


2021 年10月

ここまで読んでくださり、ありがとうございました。

次回更新は11月末です。皆さま健康で楽しくお過ごしください!

小野ヨイコ

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