新型コロナウイルスの感染がますます拡大する中、1月8日、東京をはじめとする埼玉・千葉・神奈川の1都3県を対象に再び緊急事態宣言が出されました。さらに、1月14日からは大阪、京都、兵庫など7府県が追加に。
これまでのように自由に人と会えない・話せない中、不安に陥っている人も多いのではないでしょうか。
こんなときこそ、映画からパワーをもらいませんか。
わたしたちTOKIWAの脚本作家が、観るとココロが元気になる名付けて『ビタミン映画』をひとり1作、計7作品ご紹介させて頂きます。(シナリオ作家集団TOKIWA)
『カンナさん大成功です!』
(C)2007 KM Culture co, ltd All Rights Reserved/KM
2007年/韓国/116分
監督:キム・ヨンファ
脚本:キム・ヨンファ、ノー・ヘヨン
スター歌手のゴーストシンガーをしている肥満(169cm・95kg)のカンナは、想いを寄せるプロデューサー・サンジュンの冷酷な本音を知り、命がけの全身整形でスリムな美女に大変身。夢と恋に向かって邁進していくキュートなヒロインを、キム・アジュンが最高級のコメディエンヌぶりと抜群の歌唱力で魅せる。爽快でポップな音楽がいつまでも残る極上のラブコメ映画。韓国では公開年の映画興収第1位。韓国のアカデミー賞・大鐘賞映画祭女優主演賞、および国内の人気賞等を受賞。(Sija)
『俳優 亀岡拓次』
(C)2016「俳優 亀岡拓次」製作委員会
2016年/日本/123分
監督・脚本:横浜聡子
脇役俳優が主役の温かい気持ちになれるコメディ映画です。1本の映画の中に、やくざもの、時代劇、ラブストーリー、ミュージカルや戦争映画など、たくさんの映画の断片が見え、作り手の映画愛が伝わってくるのがとても良いところ。これ1本で、お腹いっぱいになれます。横浜監督は「ジャーマン+雨」「ウルトラミラクルラブストーリー」など、一見ライトではあるものの、脚本はかなりの技巧派でどれも面白いので、他の作品もぜひ!(武田 恒)
『天使にラブ・ソングを』
(C)Touchstone Pictures & (C)Buena Vista Pictures. All Rights Reserved.
1992年/アメリカ/100分
監督/エミール・アルドリーノ
脚本/ジョセフ・ハワード
売れないクラブ歌手が殺人の目撃者となったことから命を狙われ、尼僧に化けて修道院に身を隠すハメに。最初は何の刺激もない尼僧としての生活に文句たらたらの主人公。しかし、聖歌隊のリーダーとして、これまでの退屈な歌にロックやソウルを取り入れ、多くの人たちを魅了していく。最後は自身のことを心よく思っていなかった院長の心まで掴む。
ストーリーは単純明快。元気を出したいとき、尼僧たちが生き生きと歌っている姿を、何度も見たくなる、聞きたくなる!(西島)
『6才のボクが、大人になるまで。』
(C)2014 boyhood inc./ifc productions i, L.L.c. aLL rights reserved.
2014年/アメリカ/165分
監督・脚本:リチャード・リンクレイター
「映画とは、時間の芸術である」。このことに、私の知る限り一番自覚的なのがリチャード・リンクレイターという映画作家ではないでしょうか。
本作は、一人の少年の成長を、実際に12年という歳月をかけて撮影しています。6歳から18歳までの、その変貌の過程は見ていて唖然とするほど。それは同時に、私たち観客一人一人の送ってきた「時間」とも、静かに呼応するのです。
作品内のBGMや、演出の要所要所で音楽へのほとばしるような愛を感じるのも、「スクール・オブ・ロック」を撮った監督の面目躍如、といったところ。(山下)
『ライムライト』
© Celebrated Films Corporation
1952年/アメリカ/137分
監督・脚本・音楽:チャールズ・チャップリン
長引くコロナ禍において、自殺者の急増が世界各国で大きな社会問題になっています。そんななか、ぼくが繰り返し見ている”ビタミン映画”がこの『ライムライト』です。
くしくも本作もバレリーナ・テリーの自殺未遂から始まります。そんな彼女を偶然救うことになるのが、かつてスターだった老芸人カルベロ。テリーを励まし勇気づけるうちにテリーだけでなく、カルベロ自身も生きる力を取り戻していきます。
ぼくは本作のチャーリー(カルベロ)のセリフに何度も救われながら脚本を書いてきました。今ココロに元気が足りないと感じているあなたに見てほしい一作です。(難波)
『恋とニュースのつくり方』
(C)2010 Paramount Pictures. All rights reserved.
2010年/アメリカ/107分
監督:ロジャー・ミッシェル
脚本:アライン・ブロッシュ・マッケ
主演のレイチェル・マクアダムスのチャーミングな魅力が大爆発!
テレビ局の朝番組のブロデューサーとして就職したベッキー(レイチェル・マクアダムス)。だが、番組は打ち切りの危機! ベッキーは有名キャスターのマイク(ハリソン・フォード)を擁立して、番組の立て直し乗り出していく。だが次々と困難が襲い掛かる。
逆境にもめげないポジティブヒロインが大奮闘!
きっとあなたも元気をもらえる。ビタミン映画です。(ササキタツオ)
『ハングオーバー! 消えた花ムコと史上最悪の二日酔い』
(C)2009 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved
2009年/アメリカ/108分
監督: トッド・フィリップス
脚本:ジョン・ルーカス&スコット・ムーア
お酒を飲み過ぎて記憶をなくしたことはありますか?
親友の結婚式前夜、独身最後のパーティーでハメをはずし過ぎて……!
この映画をおすすめする私から言えることはただ一つ、
「生きてさえいれば」ということです。
生きてさえいれば、たとえ酔った勢いでパトカーを盗んだとしても、朝起きて顔の半分に恐いタトゥーが入っていたとしても、記憶のない間にマイク・タイソンの豪邸に忍び込んでしまったとしても…生きてさえいれば笑い飛ばせる。
この最高にバカバカしいアメリカンコメディで、この時期の不安を吹き飛ばしましょう!(小野ヨイコ)
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