【徹底解説】ブランデッドムービーと動画広告の違いとは?

動画広告と一口にいってもその手法はさまざま。ネット広告やバナー広告、サイネージ広告など枚挙に暇がありません。動画でブランド価値を高めたいと考えたものの、その違いが判らず、どんな手法を選べばいいのかと頭を悩ませる担当者も多いでしょう。


こうしたなか、にわかに注目を浴びている企業が制作する動画があります。それが企業の商品や理念をストーリー仕立てで紹介するブランデッドムービーです。


この記事では動画広告とブランデッドムービーと動画広告の違いを形式、効果の面から徹底的に解説します。これから打つプロモーションが、動画広告、ブランデッドムービーのどちらに適しているのかお悩みの方はぜひ参考にしてください。


◆じわじわと熱狂的なファンを増やすブランデッドムービー

参照:You Tube Amazon Japan Official

ブランデッドムービーは商品そのものを紹介するというよりは、その商品で生活がどう変わるのか、また、どんな思いがその商品に込められているのかといったことをストーリー仕立てで紹介します。


たとえばAmazonプライムの孫が祖母にヘルメットを贈るブランデッドムービーでは、思い立ったらたった一日でプレゼントを贈れるというブランド価値を心温まるエピソードで紹介しました。放送されたのは2017年ですが、今でもAmazonプライムのCMといえばこれ、と印象に残っている方も多いのではないでしょうか。


ブランデッドムービーの平均的な時間は30~180秒程度と長めです。なかには15分ほどのブランデッドムービーを連続ドラマのように流すものまであります。いずれにしろ、コンテンツの合間合間にCMとして見てもらう、というよりは自社Webサイトや動画サイトの自社チャンネルなどでじっくりと腰を据えて見ることが想定されています。


ブランデッドムービーは興味をもった人が見に来るPULL型の広告であるため「嫌われない広告」とも言われています。商品への具体的な説明があるわけではないので、短期的な売り上げにはつながらないかもしれませんが、長期的にじわじわとファンを増やすのに役立ちます。


物があふれ、どんな商品も競争にさらされる昨今。上位2.5%の熱狂的なファンが全売り上げの3~4割を占めている企業もあるそうです。ファンを増やしていく施策は短期的な売り上げを上げるのと同じくらい重要です。


◆ターゲットを絞り短期で効果を上げる! 動画広告の特徴

一方で動画広告は、不特定多数の人に呼びかけて見てもらうPUSH型の広告です。商品の使い方や特徴などの情報を顧客に知ってもらうのがおもな目的で、時間は10~30秒程度の短い時間のものが多いです。


動画広告はたとえていうのならば、街頭で「よろしくお願いします!」とビラを配って歩くようなもの。自分が欲しくない商品のビラを受け取るまでつきまとわれ続けたら、うっとうしいですよね。それゆえ、動画広告は冒頭の5秒で顧客になってもらえるかどうかの勝負をする、といわれています。


動画の時間が短いため、その内容は広告が刺さってほしい人にターゲットを絞った情報となります。短い時間に商品の情報がぎゅっとつまっていますから、顧客に「欲しい!」と思わせたらこっちのもの。顧客が購入など次の行動に移るまでの時間は比較的短いと言えます。

配信場所は動画やWebサイトなどさまざまなメディアの広告枠です。広告枠ですので、こちらがお金を払って広告を掲載してもらいます。


◆動画広告とブランデッドムービーの違い

動画広告とブランデッドムービーの違いを簡単にまとめると、上記のようになります。


動画広告は商品の情報を直接訴求するため、その商品のターゲットユーザーに対しては短期的な売り上げの効果が出やすいです。一方、ターゲット外の顧客にまでしつこく訴えすぎると嫌われるリスクもあります。


動画広告は企業側が情報を「知らせる」ためのものであるため、動画広告そのものを拡散してもらうのは顧客側に余程のメリットがなければ難しいでしょう。


動画の制作費以外に広告掲載のための費用がかかることにも注意が必要です。

ブランデッドムービーは直近での商品購入などの行動にはつながりにくいですが、長期的なファンを獲得するのには非常に有効です。


ブランデッドムービーは顧客にとって喜ばしい内容であるため、内容が良ければ顧客が自ら拡散してくれます。それによって広告掲載費を抑えることもできるかもしれません。


◆まとめ

動画広告とブランデッドムービーの違い、いかがだったでしょうか。

すぐ商品を購入してくれそうなターゲットユーザーに短期的な勝負をかける動画広告と自社のファンになってくれそうなユーザーを長期的に獲得するブランデッドムービー、戦略によって使い分けてみてくださいね。


ブランデッドムービーを作る際には、視聴者の共感を呼ぶ豊かなストーリーが重要です。

シナリオ作家集団トキワでは、魅力的なブランデッドムービーに不可欠な良質な脚本と動画制作を請け負っています。企業や店舗、自治体などのブランド力向上を目的とした動画制作をご検討の方は、お気軽にお問い合わせください。

▼企業が制作する映像コンテンツに脚本家が必要な「3つの理由」